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境内ご案内
- 歴史とともに歩んだ優美なる仏堂
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本堂(大和郡山市指定文化財)は梁間四間桁行五間寄棟造、本瓦葺で四方に切目縁がめぐらされ、須弥壇以外には彫物を排除した簡素で広々とした内陣空間を持つ奈良朝時代以来の伝統色の強い五間仏堂です。建造年代は鳥衾や降り棟の鬼瓦の銘により慶長11年(1606年)であることが判明しています。軸部や平面的には時代的な特徴がみられますが、外観や内部空間は復古調であり大和建築の特質をよく現わしている建物です。平成17年に全面解体修理が行われました。
- 鎌倉の造形美が刻まれる古塔
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宝篋印塔(大和郡山市指定文化財)は額安寺の前の鏡池(明星池)の池島に建っていた美しい石塔です。銘は1261年石工大蔵安清作とあります。この塔は鎌倉時代に慈真和尚が母の供養ために作ったものと伝えられ、記銘の持つものとしては日本で2番目に古く(文応元年=1260年の建立)、形の美しさでは1番と言われています。各部の均衡がよく、荘重典雅な古塔で、鎌倉中期の様式の特色をよく表しています。現代の名匠西村金造氏らにより当時の手法そのまま修復され境内本堂前に安置されています。
- 本堂の宝物ご紹介
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仏像
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十一面観世音菩薩
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帝釈天立像
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梵天立像
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絵画
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織田廣喜氏作
「天の川」
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北村義博氏作
「観音の菩提心」
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内藤定昭氏作
「大和郡山額安寺吉祥天」
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その他、仏像・絵画を含め多数の宝物を納めております。
- 境内の見取り図
- 鎌倉五輪塔
(重要文化財) -
額安寺の北西にある石造五輪塔群で、この辺りは通称『鎌倉墓』とも言われています。五輸塔は西側に東面して5基、北側に南面して3基が鍵の手に並んでおり、東端および南から4番目のものに永仁5年(=1297年)の銘があることから、鎌倉時代後期に造立されたものと思われます。昭和五十七年の調査修復工事によって、第一塔が忍性菩薩、第二塔が善願上人の供養塔であることが確認され、忍性菩薩の墓から発掘された骨蔵器等は、中世の高僧の墓制を知る上で貴重な発見となりました。中世の五輪塔がこれほど完全な形で残されているのは珍しいと言われています。